16/100 収納について
リフォーム等をする際に、必ず相談されることがあります。
それが収納。
もちろんある程度の収納量は必要です。
それが居住空間にはみ出してくると一気に生活感を感じてしまいます。
使いやすい位置に、必要な量の収納を設けることは
プランニング・デザインの肝といってもいいでしょう。
しかしながら、相談に乗っていく内に
毎回のど元まで出かかって、たまには口から出てしまう言葉があります。
「捨てたらどうですか?」
・おばあちゃんが嫁入り前から家にあって、嫁に来てから一回も使ったことのない花瓶
・30年前に着ていて、サイズも合わないし、虫にも喰われているし、仮に着られたとしても町を歩くのには恥ずかしい服
・ワープロ。パソコンではなくワープロ。もちろん20年前から電源を入れた記憶が無い。
文字に起こすと、明らかに、いらないことが分りますが
どなたも必ずこのような物をしまっておきたくなり、このような物をしまいたいが為に、
多額のお金を掛けて収納を作ろうと考えてしまいます。
リフォームや新築をする際に、一度立ち止まって、
”この物をしまう場所をどうするか?”
ということではなく
”この物を本当に持ち続ける意味はあるのだろうか?”
と問い直す所からされると、
物が減って気持ちの良い空間に生まれ変わると思います。
また、プランニング上、本当に助かります。